セレクト

早い時間に目が覚めた。プリントの絞り込みを始める。
この作業はいつも昼間にやっている。昼の、陽の光の下で見ると
写真の「アラ」が全て見えるような気がするのだ。
それに夜だとね、変な思い入れが出てきて邪魔だしねー。


まずは大雑把に1回セレクト。お茶を一杯飲んで、2回目のセレクト。
その後外に出て、家賃その他の支払い。お札が、羽根を付けて飛んでいく。
さらに床屋へ。ほんとは坊主頭にしたかったのだが決心がつかず、
いつもと同じ頭にする。店内に流れるFMラジオが心地良い。
シカゴの「Saturday in the Park」が流れる。ああ、休日だなあ。
写真の時間だ。


家に帰って再びセレクト。今度は3つに分ける。
昔の「欽ドン」みたいに、「バカ受け」「やや受け」「ドッチラケ」
ってな感じで分ける。切るか生かすか判断に迷う「やや受け」が、
実は一番面白くて大事な写真だったりする。


100枚ちょっとまで絞ったところで、今日はおしまい。
外に出てギャラリー巡り。最後はいつものように飲みに行き、
店を出てもう少し飲み、終電3分前に地下鉄の改札に飛び込む。
寝過ごさないように目をしっかり見開きながら、1時半に無事帰宅。
写真の時間はいつも、あっという間だ。