ポケット・フォトグラフィー

「BLACK DOCK」以降の展覧会のイメージを音楽に例えると、
「4ピースのバンド・サウンドかな」と思う。
ギター、ベース、ドラムスはあくまでシンプルでタイトに。
そこへキーボードが、ちょっとだけ色を加えるのである。


例えて言うならエルヴィス・コステロ&ジ・アトラクションズ、フェルト、
ブッカーT&MG’s、ファースト・アルバムの小沢健二、などなど。
大好きな編成で、音楽をやるとしたらこんなバンドでやりたかった。
(僕の写真を見て「えー、どこがー?」と思われる方も多いでしょうが、
あくまでもイメージですよ、イメージ。そうなればいいなあ、って事で)


対して今回の「colored」は「ワンマン・レコーディングのソロ・アルバム」
である。一人で全部の楽器をやるスタイル。例えばトッド・ラングレン
プリンス、ベックなどなど。一人でやるから完璧主義的になるかと思いきや、
案外ラフだったりする。これまた昔からやってみたかった!


最近頭の中でよく鳴っていた音楽は山下達郎の「ポケット・ミュージック」で、
そう言えばこれも一人、コンピューターと格闘して作った音楽だったと
記憶している。どこかパーソナルな響きがあって、聴く度に味が出る。


外を向いたり内に向いたり、3ピースのバンドになったり大編成の
オーケストラになったり、できるだけ色んなやり方でやってみたいなあ、
と思うのであります。
明日は東京、TAPギャラリーよりお送りします(「11PM」風)。