ソウルから帰って1週間。
すっかり元の生活に戻っている。
羽田から横浜に向かうバスの中で思ったのは、
「日本と韓国の景色って、やはり違うんだな」
という事だった。
同じアジアだけれど街の印象はかなり違う。
アメリカ的?いやむしろロシア的?
分からないけれど。
そういうソウルの硬質な風景も良いのだが、
日本のどこか湿り気を帯びた柔らかな風景が
僕にはとても新鮮に思えた。
「僕が撮りたいのは、まずこっちだな」
と、強く思ったのである。
考え、イラつき、悩む事ばかりの旅だったが、
帰ってきた後も色々あった。
それでもソウルフォトは、まあ、良い経験だった。
時間が経つにつれ、そう思う。
二度と関わりたくない人も何人かいるけど。
昨日の夜は蒼穹舎へ。
帰朝報告、というか単なる愚痴をこぼしに行く。
最後はいつも通りただの酔っ払いと化し、
最終電車で山手に帰った。
そして今朝。
目が覚めたら何だか気持ちが晴れていた。
この1週間、どこかでずっとソウルを引きずって
いたのだが、なぜかすっきりした。
ようやく心から、「ああ、ソウルが終わったな」
と思えるようになったのである。
という訳で、色んな意味で帰ってまいりました。