普通の旅

今日こそは撮影、と思ったのだが、甲子園の
第1試合は我が故郷・岩手代表の花巻東
鳴門ではないですか。
しかもベスト4がかかる試合。
これは観るしか無い!


という訳で今日も甲子園へ。3塁側のアルプス
席、応援団のすぐ脇で観戦。
甲子園で地元校の応援をする日が来るなんてなあ、
と感慨に浸る暇もなく、ひたすら声援する。
最後の最後までどちらが勝つか分からない、
素晴らしい試合であった。


野球をやっていた人なら分かると思うが、試合の
間は「流れ」というものが2つのチームの間をいつも
行き来しているのを感じる。
勝っていても「なんか流れが良くないな」と思う事
あるし、その逆もある。
球場で観ていると、静けさの中でその「流れ」が
何度も行き交っているのを肌で感じるのである。


花巻東の選手達は思ったより冷静に、平然と、
この流れを取り込んでいった。ちょっとびっくりした。
僕たちの年代にはできなかった事だ。
応援団含め、その佇まいはいかにも岩手的で
どこかおっとりしているのに。大したもんだ。


なんていう地元びいきはこの辺にしましょうか。
とにかくベスト4進出である。これは偉業だ。


で、本日も応援に全精力を使って終了。
スーパー銭湯で汗を流しておしまい。
神戸空港でそばめし食って飛行機に乗る。
ほとんど撮影しなかったなあ。


こんな「普通の旅」は10年以上ぶりであったが、
頭のどこかでずっと、写真の事を考え続けていた
気がする。一見無意味だけれど、いつか
何かに生きてくるだろう。
多分いつか、きっと。