釜石2012・初秋

いつもの列車で釜石へ。9時頃に着く。
駅から港に向かって歩く。


2月に来た時より撤去が進んでいたが、
後でそれは、単に「その場の撤去が進んだだけ」
というのが分かる。建物は無くなったが、
その瓦礫は仮置き場に残ったままだ。


街の様子、と言うか人の様子が変わったような
気がした。上手く言えないけど、これまで以上に
厳しい時期に差しかかっている気がする。
....まあ、いい。何も知らないくせに見た目
だけで物を言うのはやめよう。


記録に徹した撮影を終えて(当分発表する事は無い
だろう)、駅で中学からの友達と待ち合わせた。
彼は県職員で、春から陸前高田で働いている。
自分で希望して行ったのだ。仮設住宅で暮らし、
復興に関わる仕事をしている。


車で大槌まで回ってもらい、その後盛岡に帰って飲む。
色んな話を聞いた。考える事がたくさんあった。


その後もう一人の同級生が仕事を終えて合流した。
彼は家の仕事を継いで、昼も夜も、休日も無く
働いている。3人でまた色んな話をした。
真面目な事だけじゃなく、バカな話もたくさんした。


僕はフラフラと無責任に暮らしていて、
彼らには到底かなわないけれど、それでも彼らから
聞いた事と今日見た風景は胸に留めておこうと思った。
いま僕に言える事はそれだけだ。