ミッフィーと私

秋です。やっと来ました。
今日は激しい雨が降ったりして何だか大雑把な天気だったけれど、
とにもかくにも秋がやってきました。


先日、仕事の帰りに友達とそごう美術館に行ってきた。
ミッフィー誕生55周年記念、「ゴーゴーミッフィー展」である。
「おいおい、いい歳して」と思われるだろうが、僕はディック・
ブルーナの大ファンである。絵本はもちろん、ブラックベアやボリス
のポスターも持っている。


どこが好きかと言うとまあ長くなるのだが、一言で言えばシンプル、
なのである。しかも造形、配色ともに考えに考え抜かれたシンプルさなのだ。
だから飽きないし、むしろ見る度に色んな見方ができる。
そして当然ながらかわいらしく、かつ媚びていない。


僕がミッフィー好きだと言うと、たまに「そーなんだー。じゃあ
ハロー・キティとかも好きなんだー」とか言う人がいるのだが、
それはもう、根本から全く違います。見れば分かると思うけど。


展覧会では1冊の本を作り上げるまでの試行錯誤と、1枚1枚の
絵に対する気が遠くなるような作業の量を見て思わず唸ってしまった。


そんな訳で。
書店の絵本コーナーで思い詰めた顔して選んでいたり、
西武池袋店の子供服フロアの隅っこでポスターを何枚も見ていたり、
はたまた「フジパン」の応募シールを集めているような40男を見かけても、
冷たい目で見ないでいただきたい。
ほんとに良いんだってば。