漂う記憶

バイトの後、新宿へ。自分の写真と、今日もご対面。
1時間程で閉廊となったので、水谷さん、齊藤くんと飲む。


話題は写真だけではなく四方八方に飛ぶのだが、
どうにも気になるのが僕の物忘れのひどさである。
物の名前が、固有名詞が、まるで出ないのである。


例えばサッカーの話をしていても、
「ほら、あのーあれあれ、中盤の底にいる人でさ、攻守の起点になる
じゃない。あれだよ。ほら、ブラジルと日本しか使わない呼び名でさ、
日本だと稲本とかさ、ほら、やってたじゃない!」


....なぜ出ない、「ボランチ」が。
余計な周辺情報ばかり、ワラワラと出てくるのに。
これがしょっちゅうだから、自分でもちと怖くなった。
僕の脳みそは、日々少しずつ消えているのだ。揮発性か?


恐らくはその要因の1つであろう喫煙と飲酒を繰り返しながら、
長い夜は更けていくのであった。