3日前から暗室を開始した。ようやく、個展の展示用プリント開始である。
サボっていた訳ではない。水温が上がるのをじっと待っていたのですよ。
今回使う現像液は普通より設定温度が高めで、しかも液温によって
仕上がりにだいぶ差が出るように思えたのである。
毎日「まだかなー」と待っていた訳です。実にヒマな毎日であった。
やる事が無いとビールばっかり飲み過ぎて困る。毎日多めに買ってくるのに、
ぜーんぶ飲んで足りなくなって、また買いに行く訳である。
その量が日に日に増えていくので、自分でも怖くなった。
いかん。いいかげんに暗室を再開せねば、って.....あ。
何はともあれ再開である。一度キャビネサイズで焼いたものをサイズ
アップするだけだから簡単だろう、といつも思うのだが、そうは行かない。
今回も初日から頭を抱えてしまった。
前回の個展「songs」ではキャビネプリントの距離感がなかなか再現
できずに苦慮した。ちょっと引きたい写真が全部前に「オラオラ」と
出てきて、緊張感をぶち壊してしまったのだ。
その前の「Different Trains」ではトーン決めが上手く行かなかった。
撮影時の光の具合によるものだが、極端にコントラストが付き過ぎたり、
反対にメリハリの無いぼんやりした感じになってしまったのだ。
それをどう扱うかで迷った。
で、今回はと言うと、トリミングとトーン両方で「うーむ」となる事が多かった。
難しいプリント、と言うよりも、僕のやりたい事が定まってなかった
のかも知れない。
でもまあ、だいぶ落ち着いてきた。プリントした事で、展示のイメージも
だいぶ出来上がってきた。GW期間中には完成させたいなあ。