美術館へ

初めに。昨日の地震で被害に遭われた方々へ
お見舞い申し上げます。
一日も早く、元の穏やかな毎日を取り戻す
事ができますように。


僕の住んでいる所は震度4だと言われたが、
体感的にはもっと大きかったように思える。
隣の矢巾町震度5だったが、それに近い。
とりあえず無事です。


11時頃に家を出て、岩手県立美術館へ。
電車が止まっていたので車で向かった。
「唐武と芸術写真の時代」を観た。
唐武という方は盛岡で長らく写真館を営んで
いた人で、肴町に建物が今も残っている。
叔父にあたる唐健吾氏が開いた写真館も
残っていて、僕の「BLACK DOCK」にこの
建物を撮った写真が入っている。
全くの偶然ですけど。


唐武とともに、同時代である1920〜30年代
に活動していた岩手の写真家の作品が展示
されていたが、いずれも気になる所がいくつか
あった。


例えば撮影する時の立ち位置、トリミング、
プリントのトーンなど基本的な事が色々。
同時代の安井仲治とか、この20年後に同じ東北
(青森ですが)を撮った小島一郎の写真の持つ
鋭さや配慮の細やかさに強く惹かれた人間と
しては、そこの詰めがすごく気になった。
生意気ですが。


それと岩手の写真家が中央で評価された写真に
冬の風景が多かった、というキャプションの
文章にもなんか引っかかった。
そうかあ?それは失礼じゃないか?でももし
本当にそうだったら、今の自分の事も含めて、
ちょっと考えてしまう。
風景に甘えてないかな、と。


ただ、久しぶりに写真展を観てその間ひたすら
写真の事だけ考えていられたのは、嬉しかった。
最近そんな時間が無かったから。
写真展っていいな。やっぱり面白いな、と
心から思えたのである。


明日は午前中だけ仕事して、午後からまた
家の用事をやります。まだ残っているのよ。