Life in a Northern Town

8時半の電車で撮影に向かう。
いつもは盛岡駅か、その1つ前の仙北町
駅で降りて撮影する事が多いのだが、
前回からさらに1つ前の岩手飯岡駅で
降りて撮影している。


この辺りはかつて都南村と呼ばれていて、
僕が岩手を出た少し後に盛岡市編入
された。なので今は盛岡市内なのだが、
今までなぜか撮影したことが無かった。
ある日ふと「あの辺も今は盛岡だよな」
と思い、試しに撮影してみたら面白かっ
たのである。


前回は国道沿いに、車からよく見る景色を
中心に撮った。今回はその時気になった
脇道を中心に歩いてみたら、今まで歩いた
事のない場所ばかりでかなり新鮮であった。


気の向くまま右へ左へと歩いていて、
北上川のほとりに出た時はちょっと感動
した。北上川は何度も撮影しているが、
そこは初めての場所だった。
思わず「おおー」と声が出た。
まだこんな場所があったのか!
うまく撮れなかったけど(てへへ)。


肴町まで歩いた後も、今まで通った事の
無い道を中心に撮影してみた。すると
まるで旅先で撮影しているような、
とても開放的な気持ちになったのである。
これまで撮った場所で例えるなら長野県
だろうか。軽井沢や上田、小諸辺りの、
とても気が合う町を撮影している時の
ような清々しい気持ちになった。
「盛岡っていいなあ」と改めて思った
のである。


「なんかもう、一生盛岡だけ撮ってても
いいかもな」と思ったが、これはまあ
無いだろな。釜石を始め、岩手だけでも
撮りたい町はたくさんあるし。
でもそれくらい、盛岡の面白さを再認識
した撮影であった。


その後mujinaに行く。最近この部屋は
撮影のベースキャンプになっている。
コンビニでなんか買ってきて、コーヒー
飲んで。居心地が良いのだ。ここにいる
時間は心からホッとしている。
しばらくのんびりして、水道の水抜きを
してから出た。


その後大学に行き、少し作業する。
明朝までにどうしても仕上げたいサンプル
があったので、濾過と乾燥をやった。
1時間ちょっとで終わらせたが、外はもう
真っ暗だった。盛岡駅まで歩き、電車に
乗って帰った。


最近はこんな感じで、撮影と実験と休養が
ごっちゃになっている。
それがすごく楽しい。