お腹いっぱい

信濃追分でやりたかった事全て
やり終えた後、宿泊地である小諸へ。


駅を出たところで見た景色があまりに
良かったのでデジタルGRを取り出して
撮影する。久々の、雑な撮影。
雑、と言ったら何だけど、気になった
ものを反射的にバシバシ撮る。
画面が斜めだろうが気にするものか。


それからいつも泊まるホテルへ。
何の変哲もない所だけど、とても
居心地が良い。
部屋に入って、すぐビールを飲んで
(撮影じゃないからね)、買ってきた
文庫本を読んでるうちに寝てしまった。


ああ、いい気持ちだなぁ。
なんか水の音が聞こえて…ってあれ?
トイレの水が止まらなくなってた。
フロントに電話する。すぐ直しに来て
くれたが、笑った。
面白い旅になってきたぞ。


そうこうしているうちに日が暮れて、
夕飯の時間になった。が。
小諸は素敵な町だが、ご飯を食べたい
所が無い(すみません)。
いつもスーパーでお惣菜やら寿司やら
買ってくるのだが、今回そのスーパーが
無くなっていた。


考えた挙句、申し訳ないけど上田に
行く事にした。電車で20分、上田に
行くのも久しぶり。
駅前の「からあげセンター」に入る。
最初は定食の小盛りで済ませるつもり
だったのだが、さらにからあげを追加。
結果、隣にいた高校生より大量の
からあげを、ビール2杯とともに高速で
食べ尽くした。馬鹿だ。消化しきれない
くせに。


小諸に戻り、もう一つの楽しみだった
ホテルの大浴場へ。
湯船に浸かりながら呟く。
「十分。幸せ。これでいい。これが
いいんだよなー」


これ以上の贅沢は要らない。
とんでもなく豪華なホテルとか食事とか
全く必要ない。これがいい。
いちばん嬉しい。


いまは部屋で本を読んだりテレビを
観たりしている。明日の予定は未定。
美味しいコーヒーが飲みたいなあ、と
いうくらい。もう、十分だからね。


……「一人になれるかな」とか書いて
おいて、よう喋るねえ。