工芸品と生活

横浜でまた、ギブソンES-125を見つけた。
59年製、ノンカッタウェイ、シンボディ。
早速弾かせてもらったが、これが本当に
素晴らしいギターだった。
こないだ御茶の水で弾いたものより、
更に良かった。


アンプを通さなくても生音が大きい。
ギブソンの音がする(長年ギブソン
アコギを愛用しております。大好きな
音なのです)。
アンプに通すとキレがあって温かい。
シンプルな構造だが、ボリュームとトーン
を少し動かすだけで、色んな音が出る。


かつてはエレキギターと言えばフルアコ
の事だった訳で、ジャズもブルースも
ソウルもロックも、全てこれで弾いてた
のだ。60年代以降の音楽でも、実は結構
使われている。そう考えるとこのギター
の多彩さが納得できる。


しかも美しい。今日見たギターは殆ど傷が
無くて、本当に綺麗だった。
こういうギターを見ると、これを作った
職人さんに頭が下がる。本当に素晴らしい
仕事だなと心から思うのだ。


こういう楽器を手に入れるという事は、
素晴らしい工芸品、芸術品を手に入れて、
飾る訳では無く毎日使うという事だ。
なんて贅沢なんだろう。
こないだ鎌倉で見た陶器もそうだが、
それが生活の中にある、という事が
いかに素晴らしいか。


そういう訳で、私もこの工芸品を入手し
日々大事に使う事で、自らの生活を豊かに
するとともに、この素晴らしい芸術品を
次に引き継いでいきたいと思うのです。


なので誰か僕に、ギブソンES-125Tを
プレゼントしてください。
来月はクリスマス、再来月は誕生日です。
2つまとめてで構いません。ください
(黙れ、あと60日で50歳)。