商売上手

治療した筈なのですが。
相変わらずギター屋の在庫チェックと
YouTubeでの試奏チェックが止まらない。


楽器屋巡りの途中で見つけたギターが
あって、気になって後で見たらすごく
良い音だったのである。
そこからまた再発した。
あまりに見過ぎて、最近は「試奏動画」
そのもののファンになりつつある。


笑ったのはアメリカ人の、同年代くらいの
おっさんが撮った動画で、スマホで撮って
いると思われるのだがそのカメラが振動で
そっぽ向くわ、ようやく弾こうとしたら
踏むエフェクターを間違えてとんでもない
音が出てきて自分で驚くわ。


弾いたら音もリズムもめちゃくちゃ。
大笑いだった。
多分この人、一杯ひっかけて撮ったな。
なんか気持ちが分かるのである。


ただただ延々と説明ばかり続くやつとか、
どんなギターでもめちゃくちゃ歪ませて
これじゃ何弾いても同じやがな、って
のも多い中、信頼できるのがアメリカの
あるギター屋の動画だった。


観る人がそのギターで弾いてみたいなと
思ってるようなフレーズを、微妙に音を
変えながら幾つも弾くのだ。
「こういう音で鳴るんだ!」と観る側は
引きつけられる。
加えてちょっと意外な、「こんな事も
できるんだよ」ってのも入れる。
俄然、そのギターが欲しくなる。
商売として上手いなあ、と感心する。


試奏しているグレッグさん(ギター製作者
らしい)がまた陽気な人で、弾き終わる
度に「ハーッハッハッハー!イーッツァ
ファイヤバード・トーン!」なんて笑う。
それがまた楽しい。グレッグさん、何でも
弾けるし上手いし。センスが良いのだ。


そんな事ばかりしているうちに「四号線」
の締切が迫ってきた。いかん。やらねば。