たかが、されど

新宿から帰ってきたところだ。


写真の世界には大怪我・大病をした人が
結構居て、その話を聞いてると自分
なんか大した事無いよなあ、と思う。


大先輩であちこち大怪我・大病したのに
いつ会ってもパワフルな方もいるし、
治療中なのに飄々と振舞っている方も
いる。目の前にいる大田さんだって、
僕より遙かに調子が悪そうだ(ちゃんと
病院に行ってくださいね)。すごいな。


「○○さんとか△△さんとか、ああいう
頑強な人達とは、どこが違うんでしょう
ねえ」と言った数秒後に、大田さんと
声を揃えてこう言った。
「比べても意味無いよね」
笑った。ほんとにそうだ。


あんまり神経質になってもしょうがない
な、たかが鎖骨骨折だ、と思いながら
帰る。東横線は架線トラブル、京浜東北
線も遅れて、電車の中はだいぶ混雑して
きた。変な動きをする奴もいる。


「やっぱり怖いなあ」
また神経質になってきた。雨も降って
きたし、軽く痛みが出てきた。
またしてもピリピリしながら、山手に
帰ってきたのである。されど鎖骨だな。