静かな冬の午後に

いやはや、ひどい1週間であった。


バイトが忙しいのはこの時期当たり前。
自分の仕事量が他より多くないかというのも
いつもの事だからまあいいやと思うのだが、
それ以上に自分ではどうしようもない出来事に
巻き込まれる事が多かったのには参った。


例えばバイクが壊れて使えなくなるとか、
仕事で使う端末が見た事も無いエラーを連日
起こして収拾がつかなくなるとか、
客先で、まるで身に覚えの無い叱責を受けるとか、
相変わらず小型犬に絡まれるとか。


そんな事はたまーに1つ2つ起こるのであるが、
1週間毎日続けて起きたのは珍しい事で、
さすがに疲れた。昨日は仕事が終わったのが
10時過ぎだった。がっくりうつむいて帰宅する。


今日は休みだったがさすがに何もする気が起きない。
ひたすら部屋で寝ていた。
たまにギターを弾いたり、また寝たり(僕の弾く
ギターは眠気を誘発する)、音楽を聴いたり
YouTubeを観たり。あっという間に夕方になった。
静かな、少し湿り気を帯びた夕暮れだ。


冬の夕方というのは何かが失われていくような
気持ちになる。いや、そんな感覚を持ったのは
随分久しぶりだ。
十代とか二十代初めの感覚だった、と思う。
寒くなると岩手にいた頃の感覚に戻るのかな?
分からないけれど。


まあいいや。休みはもう終わり。
早く寝てしまおうと思ったが、あちこちから
長めの電話が入って眠れなくなった。
じっと天井を見る。
何だか色々考えた一日だったな。それはそれで、
悪くないな。
でも終わりかあ。明日、働きたくねえなあ。


そんな事を考えているうちに、気が付けば
眠っていた。何もできなかったけれど、
良い休みであった。